はじめに
景観舗装における社会的ニーズの高まりを受け、景観舗装材料としての品質や機能性の標準化とともに、その舗装構造がバリアフリー空間の耐久性に与える影響が懸念されている。
当協会30年の経験と実績を踏まえ、景観材料による正しいバリアフリー施工方法として舗装用平板施工標準仕様書をここに提示した。本施工標準仕様書で使用するコンクリート平板は、縦横寸法が300mm以上のものを対象とした。
平板舗装は、コンクリート剛性舗装構造の分類に属し基本的にインターロッキングブロック等のたわみ性舗装とは構造的に異なるものであり適正な施工を行うことによって不陸などの発生による変形が起こりにくく施工時の平たん性を長く保ち耐久性のあるバリアフリー歩行空間を実現することができる。
近年、製品規格やサイズ形状の多様化により、一般歩道用にのみならず車両乗入れ部においても簡易施工方法として、たわみ性舗装を用いることが多くなってきている。荷重分散作用の働くサイズではない平板の敷設においては目地交差部の集中荷重によるポンピング作用で砂の流出、吸い上げ、堆積などで路面の不陸が生じやすく、品質を保つために短周期のメンテナンスが必要になるので適切な施工方法を選択する必要がある。
本書で提案している敷きモルタルによる施工方法は、平板と路盤とを一体化し、荷重をモルタルを通して路盤に伝達するので一般の状況下では不陸などの発生による変形が起こりにくくなり、長期間に渡ってバリアフリー空間を実現できる。
本書が広く活用され、適正な施工によってより良いバリアフリー空間が得られるために有効に機能することを期待している。